「お疲れ様です!」「お疲れ様でした!」「お疲れ~」など、年上・年下・友達への場面ごとの使い分けを、韓国語ではどう表現したらいいのでしょうか?
私は韓国に住みながらも、この「お疲れさまです」の挨拶について、すっきりとしない疑問を抱いてきました。
私と同じような疑問を抱いている人のために、今回、私が周りの韓国人の人々に徹底的に聞いて、分かった内容をまとめてみました。
まず注意点として韓国語の「수고하세요」を年上に使っても大丈夫という情報を見かけることがありますが、それはちょっと、無難ではないかもしれません。韓国にいる様々な立場の人から聞いた内容と、韓国に住んでいる私が実体験で感じる言葉の温度を、これから詳しく解説します!
それでは!本題に入りましょう!
韓国語の挨拶「お疲れ様でした」年上・年下・友達への使い分け
私が年上の社員よりも、先に退勤するときの挨拶
日本だったら先輩の横を通るときに「お疲れです。お先に失礼します。」などと言いながら自分が去って行きますよね。
韓国の場合、「먼저 들어가 보겠습니다」と言う人が多いかな・・・と私は感じています。
「먼저 들어가 보겠습니다」と言うと、大体、先輩の皆さんが「おー、おつかれー」といった一言を返してくれるので、会釈しながら「네~(はーい)」などと言いながら消えます(笑)。
どうしても、「お疲れ様でした」の一言を付け加えたければ「수고하셨습니다」を付け足しても良いです。このように↓
「수고하셨습니다.먼저 들어가 보겠습니다.」
でも、普通は「먼저 들어가 보겠습니다」だけでも十分に挨拶の代わりになっていますので、そんなに心配しなくても大丈夫です。
それと、先輩はまだ仕事をしているのに、「수고하셨습니다」という過去形を使っても大丈夫なの?と悩む人もいますが、「今日もありがとうございました。」的な雰囲気で使っていますので、問題はありません。
日本語で現在形を使っているから・・・と悩んで、現在形の「수고하세요」を使う人もいますが、これは賛否両論あり、注意が必要な言葉なので、先輩には使わない方が無難でしょう。
なぜなら、「수고하세요」には
하세요:してください
という意味が含まれているので、人によっては失礼だと感じる場合があるんです。
「수고하세요」はこんな人が使います。
・先輩が、後輩や同僚に「お疲れ様」の挨拶をするとき。
・上下関係がうるさくない社員同士
それ以外の人は「수고하세요」を使うと、相手側が気を悪くする危険がありますので、使わないようにしましょう。
ということで、正解は
「먼저 들어가 보겠습니다」
もう一言、喋りたい人は「수고하셨습니다」をプラス、です!
私が同僚や後輩よりも、先に退勤するときの挨拶
この場合はさっきの「수고하세요」を使うことも可能です。
同僚や後輩へは、他にも沢山のバリエーションがあります。
・丁寧レベル上の上→「수고하셨습니다」
・丁寧レベル上の中→「수고하셨어요」(丁寧だけど上の「수고하셨습니다」よりも少しラフな感じ)
・丁寧レベル中→「수고하세요」「수고했어요」「수고해요」(まぁまぁ近い関係の同僚・後輩へ)
・普通→「수고했어」(もっと近い関係の同僚・後輩へ)
・タメグチ→「수고해」「수고」(気軽な感じ)
他の人が先に退勤し、私が残る場合の挨拶
基本的には場面1・2と同じですが、相手の人は仕事が終わっているので、過去形の言葉を使います。
・上司、その他全ての人へOK→「수고하셨습니다~」
・同僚・後輩への丁寧な挨拶→「수고하셨어요~」
・同僚・後輩へ親しみを込めて→「수고했어요~」
・おつかれ~→「수고했어~」
・おっつ~→「수고~」
まとめ
- 先輩より先に帰る場合は「먼저 들어가 보겠습니다」を使うのがオススメ。
- 相手を見送るときには過去形の「お疲れ様」を使う。
- 先に帰る時にも、見送るときにも、相手が誰でも大丈夫な言葉は「수고하셨습니다」。
- 先輩には「수고하세요」と言わない方が無難。
- なにはともあれ、相手との距離感で使う言葉を選択する。
以上、参考になれば幸いです。
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